Category Archives: 東洋医学

養生と鍼灸勉強会

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皆様こんばんは。

こちら京都の山里はかなり寒くなりまして、
明日の未明はなんと1℃になるそうです。
暖かな鎌倉が懐かしいです。

でも寒暖の差が激しいためか、紅葉が美しいです。

先週末は、ここからさらに1時間くらい山深く入った美山というところに行ってきました。
美山は、かやぶきの里として近年有名になってきて、海外からも観光客が訪れるようになりましたが、ほんとうに静かな日本の原風景のようなところです。

そこで、週末鍼灸の治療をされている大学の先生が、地元の人を集めて
養生の勉強会をするということで、それに参加しにいったのです。
が、1時間バスに揺られ、やっとついた、と思ったら、
そこから歩けないくらいまだ離れたところに会場があることがわかり、
途方にくれて、とぼとぼ歩いて、さらに道を間違って泣きそうに?なっていたら、
通りすがりの地元の女性の方が、軽トラで遠い会場まで送ってくださいました!
なんてお優しい方。お名前も伺えずお礼もできませんが、
本当にこの辺りに住む人たちの優しさが改めて身にしみました。。

先生の養生の会では、参加者の皆様とみんなでツボ押しをしたり、
養生について、様々な角度からお話をうかがうことができました。
その伊藤先生という方は、現代鍼灸というか、西洋医学的に鍼灸のしくみを解き明かしたり、
臨床研究で多くの実績をあげている先生ですが、
そんな先生が、ご自身の病を経て、養生というものに改めて注目し、
それをこの山里に地元に密着した形で広めていきたいと思うようになられたそうです。

私も自分のテーマは広い意味で養生かなと思っていますが、まだまだ手探りです。

翌日には、東京からこられたハーブ研究家の林真一郎先生と、本学の統合医療センターの今西先生とお目にかかり、漢方、鍼灸、統合医学について、いろいろなお話を伺うことができました。
お二人の先生ともユーモアを交えながら、非常に洞察の深いお話を次々してくださり、
自分にのこれからにとってヒントになることが様々ありました。

さらに翌日は、経絡治療の重鎮でもあり、古典研究の第一人者の池田政一先生の鍼灸勉強会に参加しました。一年ぶり、三回目です。
池田先生のご本を、何年か前に、母の遺した多くの本の中に見つけ、
感銘を受けてから、真剣にこの大学に入学することを考えるようになりました。

その池田先生のお話は、長年の豊富な実体験に基づきながら、
いつも深く、どこか霊的で、感覚的。
すべての感覚を使って、患者を診て、触って、治療をされているんだな、、と
いつも思います。
そして古典には、そういうことをやってきた偉大な先人の智恵がちりばめられているんだな。。
と改めて思いました。
(そう思いながら、読み解く作業が、遅遅として進みません。)

まだまだ沢山感じたこと、学んだことありますが、
今日はこの辺りで。

鎌倉で気功

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おはようございます。今日は重陽の節句。9と9 陽の数字が重なる日です。
これから菊の花を手向けに、京都のお墓参りに行って参ります。

さて、先日の鎌倉での気功その他のレッスンのお話をさせていただきます。

写真の一番最初は、季節外れの紫陽花?ではなく、玉紫陽花です。
鎌倉の野山によく咲いている花で、このお花に会うと、鎌倉に戻ってきたな〜という感じがします。清楚で可愛らしいですね。

次の花は、ちょっとわかりにくいですが、萩の花。秋の訪れを伝えてくれますね。
三番目の白い小さなお花が集まったのは、臭木だそうです。
最初、とても甘いジャスミンのような香りに気づき、でも葉っぱも違うしなんだろうー
と詳しい方にきいてみましたら、臭木とのことでびっくり。
臭いどころかとってもいい香り、と言ったら、葉っぱが独特の香りするんですとのこと。
葉っぱもかいでみたかったです。
臭木は、よく草木初めに使い、青い実で、綺麗な空色に染まります。
花がこんなに可愛くていい香りだとはしりませんでした。

あ、気功のお話です。
こんな素敵な秋の草花を眺めながら、すっかり道草しつつ源氏山を登っていって、
海の見える小さな空き地にたどり着き、集まってくださった皆さんと気功をしました。

(海の映った美しい写真は参加してくださったKayokoさんの撮影です♪)

お天気は、うっすら雲がかかり、海はすっきりとは見えませんでしたが、
湿り気を帯びた秋の山の空気がまた心地よく、
たくさん深呼吸して、気をたっぷりチャージしました。

今回は、いつもの気を採り入れる気功や、八段錦、
心をすっきり浄化する蓮の花の気功をしました。

源氏山の気功はそんな感じでしたが、
今回は個人レッスンのお申し込みも多数戴きまして。

別の日には、辻堂の素敵なサロンにお招き頂き、
森の中のお部屋で、ゆっくりと呼吸法を中心にレッスンさせていただきました。
ご自身がセラピストでいらっしゃる方で、
呼吸法のことはもちろん、気のお話、ヒーリングのお話など、
たくさんのことをシェアさせていただきました。

また、別の日は、稲村ヶ崎のジオジオファクトリーでも、レッスンさせていただきました。
お二人の方とゆっくり対話しながら、レッスンを進めていきました。
ジオジオの柔らかな空間の中で、とてもいい時間を過ごさせて頂きました。
その日は、台風が来て稲村ヶ崎の海は波が高く、たくさんのサーファーの方が訪れていました。

またアロマトリートメントの個人レッスンもさせていただきました。
基本的なトリートメントの手技に、東洋医学的な手技(ツボや経絡を使う)を
加えたものをお伝えしました。
その方もご自身がリフレをされている方で、お仕事のことなど伺い、
私も元気をいただきました。

まだまだお伝えしたいと思うことありましたが、
今日はこの辺りで。

皆様も素敵な秋の週末をお過ごしくださいませ。

東京研修

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皆様、こんばんは。秋がすぐそこまできて、ようやく涼しくなってきましたね。

今日は満月のはずですが、京都は残念ながら曇りです。でも虫の音が美しく響いています。

さて、先週一週間は、久しぶりに関東に行っておりました。
東京で鍼灸の大学や治療センターなどの見学&研修がありました。

東京の大学はやはり都会的で、高いビルに教室と治療センターが入っていて、
周りが山だらけの私が通う大学とは大違い!です。笑

治療に来られる患者様も、都会では、運動器の疾患よりも、精神的な疾患が多い、とのお話もあり、また若い女性も多いそうで、かなり地域によって異なるなと思いました。

当然のことながら、学生や先生方の研究内容も異なり、東京有明医療大学の大学院では、鬱やその他の精神疾患の研究が盛んで、東大の鍼灸部門では、内科の患者様が多く、婦人科の治療も多く行っていらっしゃるとか。

東大の鍼灸部門はリハビリテーション部にあり、鍼灸だけでなく、リハビリの装具を制作する部屋まであったり、外見ケアの商品(ウィッグその他)が多数販売されていたり、幅広い医療の現場を拝見することができました。先生の実技も含めた治療ポイントの指導もしてくださいました。

そして写真の金の人形、すごいインパクトですよね。笑
これは、帝京平成大学の鍼灸部で撮らせて頂いた写真です。
昔は、日本や中国で銅の経穴人形が作られていて、うまくツボに鍼を刺すと
水が出て、試験に使っていたそうなんですが、
これは、それをゴールドにして蘇らせたもののようです。かなり大きいです。
さすがに水はでないそうですが。
これが夜教室に立ってたら、びっくりしますよね〜!

各大学の大学生、大学院生の皆様、先生方と、親睦会までご一緒させて頂き、
鍼灸や医療に向ける熱い思いや、夢をたくさん聞かせて頂いて、私も大いに刺激を受けました。

次回のブログは、鎌倉の秋の景色と、久しぶりの気功レッスンなどご報告させて頂きます。

天への門?

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天への門? いきなり何?と思われたかもしれませんね。

頭のてっぺんには、天に続く門があると、昔の中国の人は思っていたようです。

その名前は天門。位置としては、百会という説が多いようですが、その1.5寸前の前頂を小天門といったり、顖会というツボも天門としている本もありました。
上の図をご参照ください。
(経絡図と人形、中国から連れて帰りました。)

(百会は両耳の上の端を結ぶ線と正中線が交わる所、赤ちゃんの頭でまだ柔らかい、解剖学的にいうと大泉門に当たるところが顖会です。)

これらのツボを通して、天の気が出入りして、天と繋がっている、だから天門。

ほんとかなーと思う方も多いでしょう。
私もはっきりしたことは申し上げられませんが、確かに気功や呼吸法などをしていると、百会や前頂、顖会のあたりがむずむずしてくることがあります。その近くの通天というツボも同じくです。(このツボも、”天と通じる”ですね)

そして実際、中国の気功の本には、この顖会穴や、百会、通天などを通して、天の気を取り込むとか、気を出し入れするといったことが書いてあります。

一方、地の気を取り込んだり、大地に気を流すときに使われる主なツボは・・・?
それは湧泉。足裏の上から1/3くらいの一番くぼむところ。

人の体は天と地の間にありながら、天の気と地の気が行き来する通り道にもなっている、ということです。まさに天地人。

そういえば湧泉ツボも、春が近づくころ足を地面に付けていると、地面から熱いようなジンジンするようなエネルギーが、湧泉を伝ってぐんぐん入ってくるのを感じることがあります。
皆様はいかがでしょうか。。

もともとそういう気の流れに、昔の人はとても敏感だったのかもしれません。
私たち現代の人間も、忙しい日常を少し離れ、心を静めると、その流れを感じることができるのではないかと思っています。

前々回の大同のブログにも記しました、私が習ったアメリカのエネルギーヒーリングでも、やはり、この百会と湧泉を使っていました。もちろんツボの名前は使っていませんでしたが、頭のてっぺんから天のエネルギーを入れて、足の裏から大地のエネルギーを少し取込み、それを体に流していく、、と教わりました。

顖会穴のある大泉門は、赤ちゃんが生まれたときは、骨がまだくっついてなくて穴が空いた状態になっていて、2−3才頃までに閉じる、と言われています。
赤ちゃんはまだ、生まれる前のことを覚えていたり、不思議な力を持っているとも言われ、でも成長につれ言語など後天的な知識がついてそれで外界とコミュニケーションをとれるようになると、その先天的な力が失われていく、という説があります。
これはまさに、生まれたての子供は、天とのコミュニケーションを簡単にとれているけど、その後、大泉門が閉じていくとともに、天とつながりにくくなり、代わりにこの世とのつながりを強めていく、とも言い換えることができそうです。
この流れを逆回しして、後天的に活性化させる脳を鎮め、”無心”になり、先天的な能力を呼び起こして、天や自然、宇宙とのつながりを取り戻そうとするのが、丹道であり、道教の中心にある考えであり、気功の根本なのではと思います。

今回中国で研修を受けているとき、この後天の意識と先天の意識の話が何度も出てきました。
そして、後天の意識を鎮めた”無心”の状態についても、いろいろな意見が出されました。ユング心理学の研究者の方も参加されていて、ユングの言う”集合的無意識”とは少し違うが、似ている、、といった考えも示されました。

ユングは、実際タオイズムにかなり影響をうけていたそうですし、このあたりのことも考えていくと大変深くて面白そうです。

今日もまとまらないままに、妄想を繰り広げてしまいました。

京都でもようやく桜が咲き始めました。
次回は美しい桜の写真をアップさせていただきますね。

中国研修@北京

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一昨日、桜咲く北京から帰ってきました。
京都は今年桜が遅いようで、まだどこも咲き始めのようです。

北京では、中国の道教や丹道研究の第一人者であり、老子道学研究会会長の胡孚琛先生からお話を何時間も伺ったり、宮廷医学養生研究所で、胡耀貞気功の分科学会に参加させて頂きました。分科会では、中国や日本の練功者の方々の見事な表演も見ることができました。また丹学とチベット密教の研究者であり、気功の指導者である王沪生先生に講義を戴いたり、その他日本からも内丹や心理学などの研究者の先生方が参加されて、熱心な討論をされました。

丹道とは、前回お話した内丹を探求していく道のことであり、道家や道教の思想と深い関係があり、また気功も多くの部分が、この丹道の概念や修練の手法を基盤としています。

たとえば今回の研修では、丹道でいう精・気・神について、その関係性を王先生が詳しく解説してくださいました。
「煉精化気」「煉気化神」ということは、通常よく言われることですが、丹道では、「煉神還虚」「還虚合道」、つまり、精を練り、気を練る過程のその先に、神を練って、ついに道(タオ)と結びつく境地に到る過程があるとし、それを求めるます。形ある精から、形の無い気、そして神(シン)へと姿を変え、さらには宇宙の根源であるタオと繋がっていくことを究極の目的としているのです。そのために、内丹を修練していきます。
そして逆にタオから精への流れについても解説してもらいました。
(このあたりのことについては、Wikiの’内丹術’にも少し書かれています。)

私はまだまだ勉強不足で、いつか気功のレッスンでお伝えできるように練功していきたいと思います。
上の美しい朝日の写真をご覧ください。これは、北京の地壇公園です。
北京には、天壇公園もあり、そちらは3年前の導引養生功の研修旅行の際訪れましたが、こちらは地の神を祭る地壇公園。中に中医薬養生文化園があり、陰陽五行を説明するパネルや、名医であり五禽戯という有名な気功を編み出した華陀の像や、漢方や薬膳、鍼灸治療などを統合した”薬王”と呼ばれる孫思邈の像などがあり、ちょっとご本人たちに会えたような錯覚に陥り(笑)嬉しいひとときでした。

まだまだお伝えしたいことがありますが、今日はここまでに…

多くの出会いと情報を戴き、まだ消化できてない状態ですが、これからじっくりと、日々の練功をしながら、徐々に理解し、体感していきたいと思っています。
もちろん、導引養生功や健身気功も続けて参ります。いろいろな気功を知り、さらに深めていきたいと思います。

 

中国研修@大同

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大同での研修は四日間、ほとんど籠もりきりでしたが、最後に思いがけず、
半日時間ができ、雲崗の石窟寺院に行ってきました。世界遺産にも登録されています。

まだ湖には厚い氷が張り、身を切るような寒さでしたが、寺院には、
遠い1500年前の時がそのまま息づいているような特別な空気が漂っていました。
天まで届きそうな大きな仏の前に立つと、圧倒されながらも、柔らかな慈しみのエネルギーが流れてくるようでした。

研修では、胡耀貞気功を主に学びましたが、これは、私がこれまで主に行ってきた導引(身体の動きや呼吸によって気を導く気功)とは少し異なり、内丹という、より体内の神秘に踏み込んでいく要素が強いものです。内丹の丹とは、気を養って体内に作り出す丹薬のこと。この丹薬によって、身体の強壮や、長寿が可能になり、道(タオ)という宇宙の根源につながることができる、という考えが、中国では昔から培われてきました。日本にもこれが伝わりましたが、内丹の気功は理解が難しく、なかなか広く実践されることはありませんでした。

しかし、丹学の世界で言われる、精・気・神の概念は、現代の中医学のベースともなっていますし、現代の脳科学などの発展によって、この丹学の神秘的な思想は、より確証をもって受け入れられていくのではないかと思います。
また、自分がこれまで習ってきたヒーリングなどで教えられたエネルギーの話は、この内丹の考えと驚くほど一致していて、実はこの東洋の考えがアメリカに伝わってそのヒーリングの基盤になったのではとさえ思いました。

たとえば、ほんの一例ですが、そのヒーリングやリーディングを教えて下さっていたアメリカ人のレバナ・シェルブドラという先生は、頭の中心に空洞があり、そこに光を灯して透視をするように、またそこに意識を置きながら、頭の頂点や足裏から天と地のエネルギーを引き込んで全身にエネルギーをぐるぐる回すように、ということを教えて下さいましたが、
この頭の中心というものは、内丹でいうところの上丹田、つまり祖竅という場所ではないかと私は思うのです。祖竅というのも、ちょうど頭の中心あたりに存在するツボ、つまりある種の穴であり、そこに光がともると霊的な眼が働くようになるといい、またそこに意識を引き込んでから、天の気と地の気を全身に回していく、これもとても似ています。(ただし内丹の場合は、意識的に回すのではなく、先天の気が自ら動くことで達成される。小周天・大周天。)

これらの体内の神秘的な動きのことが、量子力学や現代医学などで解明されつつあるのではないかと思います。第三の眼である松果体を含むと言われる泥丸についても、内丹の世界ではっきりと述べられています。

私はまだ修練が足らず、これらのことを十分に実践できていませんが、これから内丹やエネルギーワークをしながら、しっかり実感としてつかめるようになっていきたいと思います。

そして気の感覚をより深いレベルで理解することによって、導引や鍼灸の学びにも生かしていきたいと思っています。

今日は抽象的な話を長々と書いてしまいました。
明日は、旅の後半、北京での研修について書かせていただきます。

冬到来の京都

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皆様 こんばんは。
すっかり冬本番になりましたね。

こちら京都の山奥は、寒さが日に日に厳しくなってきています。
わずかに残った紅葉にがんばれーと声をかけたくなります。

空気は冷たく張り詰めていますが、その分、夜空が綺麗です。
今日は二日目の細い月が、黄金の輝くラインを描いていました。

私は、今月来月と試験に追われる地味な毎日ですが、
その合間に、大学やいろんな勉強会で、東洋医学や鍼灸、気功のことなど学んでいます。

先日は、大学の鍼灸の先生のセミナーで、更年期障害と鍼灸治療の効果について学びました。

更年期の体調に悩まれる方、多いと思います。自分自身のことでとても恥ずかしいですが、私も以前悩んだことがあります。
すこしでもその症状を軽くするのに、漢方や鍼灸が助けになるようで、今回は、鍼灸でホットフラッシュが楽になった症例や、実際にホルモンの値が改善された例なども紹介されました。過大な期待はできませんが、いろいろな可能性があるようで、さらに学んでいきたいと思います。いつか必要な方に施術できるように、技術も学んで参ります。

その他勉強していること、おいおいご紹介させて頂きたいと思います。

鍼灸国際大会 京都の秋

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ご無沙汰いたしました。

紅葉が美しく色づいてきましたね。
一ヶ月ぶりに時間ができて、
今日は久しぶりにお墓参りと少し散歩にいきました。
その時の景色です。

河は、保津峡。住んでいるところから京都市内に出る山陰線の窓から見える風景です。今日も保津峡下りの舟が見えました。

さて、お話変わりますが、先月は横浜で導引養生功(気功)の全国大会が行われ、3名の生徒さんが見事に表演をされました。会長の玉松先生も素晴らしい表演を披露され、また参加者全員を対象にミニレッスンも行われました。来年もまた秋10月末に行われる予定です。

そして私は、先週末、鍼灸の国際大会のためにつくばに行っていました。

著明な鍼灸師の方や、大学の先生方による、実技や研究発表をたくさん見ることができました。

鍼灸は、伝統鍼灸から現代鍼灸まで、ほんとうに幅広く、手技も大きく異なりますが、その様々な技が披露されました。

伝統的なものとしては、鍼の素材もステンレスではなく、金鍼、銀鍼を使い、
なんと服装も着物にたすき掛けで実技される先生もいらっしゃいました。
(そういう形だけが伝統的、なわけではないですが、象徴的で面白かったです。
実際、現在衛生的で安価で使いやすいステンレスが、主流になっている、というかほとんどステンレスしか使われなくなってきましたが、気を補うには金や銀の鍼でないとできないという伝統的な考え方があり、私もそれはとても大切なことではないかと思っています。)

対して、西洋医学的なアプローチとしては、トリガーポイントに働きかけて筋肉の痛みをとる実技をされた先生や、ある神経の働きを深く研究し、治療中に術者がおこなう優しい接触の感覚が、患者に心地良さと癒やしを与える仕組みを発表された先生もいらっしゃいました。(私の通っている大学の先生がたです。)

また鍼灸と、レイキを組み合わせて、スピリチュアルなレベルの取り組みもされている先生もいらっしゃいました。

語るとつきないのですが、一番印象に残ったのは、日本の伝統的なお灸の手法を使って、今アフリカの結核患者を数多く救っている、モクサアフリカという英国の団体の報告でした。アフリカでは、現在多くの結核患者の方が病と闘っていますが、病院もほとんどなく、治療薬も行き渡らない状況で、命を落とす方も少なくありません。その現地で、非常に安価で自分でできるお灸を普及し、患者の免疫を強めることによって病気を治す試みが行われ、たくさんの方が回復されているそうです。

日本で引き続き講演も行われているようです。
https://www.facebook.com/MoxafricaJapan/

それではまた。。

満月の夜

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またご無沙汰いたしました。

京都は猛暑の中、祇園祭も行われました。
そのような雅を味わうこともなく過ごしていましたが、
昨夜は帰り道、図らずも美しい満月が山際から昇る様子を拝むことができました。

写真にはうまく撮れませんでしたが、
月に薄い雲がかかり、月の光を浴びた雲が羽衣のように漂い、
とても幻想的でした。まさに真夏の夜の夢、でした。

先週、学校で小児鍼を使いました。
子供でも使える、刺さない針のことです。

いろいろな形があって、鍼のようなもの、
へらのようなもの、ローラーのようなものなどあり、
実際に使ってみると、いろんな感覚を得ることができます。

もちろん大人にも使えるのですが、
(実際この刺さない針で、すごく効果の出た治療を拝見したことがあります)
いつか小さなお子様に使う日が楽しみです。

学校では、このほか、東洋医学や経絡経穴学はもちろん、
解剖学、組織学、病理学、衛生学、、など
医療の基礎について学ぶほか、
運動機能学、スポーツ医学などで、
運動の有効性や、よりよい運動のありかたなどについても学んでいます。

夏休み前の期末試験でひとまず締めくくりとなります。
科目もどんと増えて、ハードになってきましたが、あと一踏ん張りがんばります。

8月下旬に鎌倉に戻る予定にしております。
短い滞在になってしまいそうなので、レッスンができるか
もうしわけありません、まだ不明です。
また分かり次第お知らせさせて頂きます。

まだ蒸し暑い日が続きます。
私は酷い夏風邪をひいてしまいました。
皆様どうぞご自愛なさって、夏を乗り切って下さい。

 

小児鍼

山寺の勉強会

ずいぶんと寒くなってきましたね。
今日は目覚めると外は3度という寒さでしたが、近くの山寺に勉強会に行って参りました。

以前より著書を愛読させて頂いていた、鍼灸の経絡治療の重鎮、池田政一先生が、
ここ京都の山里まで、四国から来て教えて下さったのでした。

いつか先生に教えを請いに四国まで行こうか、とさえ思っていた私にとって、
まさに夢のような機会でした。

鍼灸の理論や実技はもちろん、気や霊的なお話など、
本当に深い話をたくさん聞くことができ、
心の深い部分が頷き、満たされていった一日でした。

私がこれまでさせて頂いていた気功やセラピーの中で
体験してきたこと、感じてきたことに対しても、
答えが与えられた気がしました。

先生について、また今日の勉強の内容などについては、
またいつか詳しくご紹介させて頂きたいと思います。

写真を撮ることをお許しいただきましたので、
今日は、貴重な先生の実技のご様子も含め、掲載させていただきます。
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