月別アーカイブ: 2016年5月

五月の空と気功

 

 

 

 

時々激しい雨の寒い日もあったものの、こちら京都でもおおむね五月晴れが続いています。

でも秋の空とは違い、空気がやや湿り気を帯びていて、数日前には日暈が現れ、
昨夜みた満月はオレンジ色にもわっと光っていました。

そんな空気に、花の香りが混じるのも五月の楽しみですね。
家の周りになにか柑橘系の花が咲いているのでしょうか。
ここ数日ずっとネロリ(オレンジフラワー)の精油のような
甘い香りが漂っています。香りの主の姿をあちこち探してますが、まだ見つかりません。

学校の緑もすでに濃くなり初め、もみじの木には、赤い可愛らしい実が付いています。

さて、お話変わりますが、先週末、導引養生功の関西表演会に御邪魔してきました。
関西の会はいつもアットホームであたたかな雰囲気です。
私も急遽参加させて頂きました。
古導引八段錦と和胃健脾功を表演しました。
皆さんと一緒にやるのは久しぶりでしたが、やはり気持ちよく、
とても体が喜んでいる感じがしました。
夏になったら、鎌倉に帰ってまたレッスンしますので、
みなさまもぜひ。

関西の会員の皆様、指導員の方々の表演も素晴らしかったし、
なによりみなさんが導引養生功、気功を楽しんでいらっしゃることが
とても伝わってきました。
張玉松先生の八脈交会功のレッスンもたっぷりあり、充実した会でした。

それから、昨日は、導引養生功とは違う、
郭林気功を少しだけ習ってきました。
がんにいいということで大変評判になった気功です。

この気功が、実は昔の中国の医者である、華陀のつくった五禽戯がもとになっていることを
初めて知りました。

郭林さんは、自分のがんをこれで克服して、様々な種類のがんに対応する功法を編み出した
と言われています。

詳しく習ったら、いつかレッスンでも紹介して行きたいと思います。

それではまた。

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山里の息吹 若冲の心

前回、黄檗売茶流の茶摘祭に参加したことお話致しましたが、
この煎茶道の祖が、茶神、売茶翁です。
彼は、黄檗宗という禅宗の高僧でしたが、当時薬として珍重された茶を安値で売り歩きながら、貧しい人たちに禅の教えを説いて歩いた人物でした。

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彼に弟子入りし、幾度もその姿を描いたのが伊藤若冲です。

描いた対象のほとんどが自然の生き物で、人物は売茶翁以外ほぼ描いていなかったことからも、
いかに若冲が彼を尊敬していたかがわかります。
高僧としての名利を求めず、貧しい人に教えと癒やしを届けることを選んだその生き方に、
ただひたすら自然の姿を描き続けた求道者、若冲の心が響き合ったのでしょうか。

そして若冲は、仏の世界を表すものとして、あの有名な動植綵絵を描きます。
仏画には、通常仏の姿や僧の姿などが描かれますが、若冲の動植綵絵は、すべてが自然の動物や植物で描かれています。

東京で観て参りましたが、あまりの美しさと細密で繊細な表現に圧倒されました。

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若冲が全身全霊で自然と向き合い、その力強さ、美しさ、神秘、躍動する生命力を捉え、表現したことが伝わってきて、言葉が出ませんでした。
彼は、この30枚の動植綵絵を描く前に、何故か京都の街から姿を消し、
丹波の山奥に2年ほど隠棲していたそうです。
ただ一人、ひっそりと山の中で暮らしながら、自然を見つめ、その鼓動に耳を澄ませていたのでしょうか。その静かな内省の時を経なければ、あの華麗な動植綵絵ができあがることは無かったのかもしれません。

今、私が暮らしているのは丹波の入り口の辺りです。
京都の町中と違って、華やかさはほとんどありませんが、
自然の息吹をとても強く感じることが度々です。
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ソメイヨシノはあまり見かけませんが、
春の黄緑色の山に、のびのびと桃色の山桜が咲く姿は、何にもまして心躍りますし、
初夏の新緑の中に、山藤の紫がくっきりと浮かぶ様子は、心が透き通っていくような清々しい風情です。鶯の声も高く澄み渡った空に響きます。

少しでも若冲の心を感じられたかも、と思う初夏の山里の日々です。

八十八夜

連休に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。。

ブログを長くご無沙汰してしまいました。
また私ごとで恐縮ですが、今年も近しい者を天に見送る春となりました。
そのため、この春は度々鎌倉に帰っておりますが、気功のレッスンやアロマは
申し訳ありませんが、お休みさせて頂きます。
夏8月の開催を考えておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

といっても、少し一息ついた今日、
思い切って滋賀県に行って参りました。
八十八夜にあたる今日、滋賀県の坂本というところで、お茶の神事が行われました。
坂本には、平安時代に最澄が茶の実を持ち帰って日本に初めて播いたという茶園があり、
そこで茶の新芽を摘み、参道を歩いて日吉大社へ、その茶を捧げる儀式でした。

私が鎌倉で煎茶道を教えて頂いた黄檗売茶流の唐木岱仙人先生や、中井霜仙先生などが主宰され、幸運にもこの度参加させて頂くことになりました。

茶の新芽のみずみずしい緑、五月を迎えた日吉大社は新緑に萌え、
澄み渡る青空、そして琵琶湖を見下ろす丘には、清々しい風がそよいでいました。

祝詞を唱える宮司様の声が、時々不思議な響きを帯びて、
こうして祈りと捧げ物が天に届けられるのかな。。と思いました。

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心の落ち込むこともあったこの春でしたが、
今日の一日が、心を清らかに鎮めてくれたような気がします。

明日からまた鎌倉に参りますが、5日にはまた京都にトンボ帰りです。
また皆様にゆっくりとお目にかかれるときを待ちたいと思います。

最後に、京都の山里の風景、河をおよぐたくさんの鯉です。

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