皆様こんばんは。
稲の穂が黄金に輝く季節になりました。
金木犀の香りも漂い始めましたね。
明日はまた台風だそうですが、大きな被害が出ないことを祈ります。
さて、先日、東洋医学のホントのチカラ という番組をご覧くださった方
いらっしゃるでしょうか。
今回、うちの学校の伊藤和憲先生は、
トリガーポイントを用いた鍼灸治療について紹介されていました。
痛みのある部分から離れたところに、痛みの原因となるポイントがあり、
そこに鍼をすると、痛みが明らかに緩和されることを、経絡との関係で
説明されていました。
またBSなどで更に詳しく紹介されるそうです。
北里大学の伊藤剛先生の鍼灸や漢方のお話しも聞き応えがありました。
(伊藤先生は以前にも講演を拝聴しましたが、
まさに西洋医学と東洋医学の高度な統合を実現されている方です。)
アフリカで結核の人たちを治療するMOXA Africa
(モクサアフリカ)のことも紹介されていました。
貧しいアフリカの人たちが、自分の手でお灸をして結核などの病気からの回復力を高めています。
この番組の放送された今週は、学校の鍼灸センターにいらした患者様から、
お灸に興味を持った、試してみたいというお声が多くあり、
実際私も何度もお灸をさせて頂いたり、やり方をご説明させていただきました。
そして、皆様、家でのお灸をスタートして下さることになりました。
お灸は昔から、養生の1つの方法として行われてきたものです。
特に江戸時代には、お灸が広くちまたに広がり、その様子は浮世絵などにも描かれています。
この絵をご覧になったことのある方もいらっしゃると思います。
明治生まれだった私の祖父も祖母も、ずっとお灸で体を調えていたと聞いています。
そんなお灸ですが、最近の人たちは、あまりお灸をする習慣がなくなってしまったのではないでしょうか。
今日は新たにお灸を買いたそうといくつかの薬局をまわりましたが、
お灸を扱っていないどころか、店員さんが お灸?ときいたことない様子で
戸惑っていた薬局もいくつかあり、愕然としました。
古都、京都でもこうなんですね。。
下の写真は、私のうちにあるお灸の一部です。
ほとんどが、誰でも簡単に自分でできるものです。
熱さや使い方がいろいろあって、ご自身の体調や好みに合わせて
選ぶことができます。
その他にも、お茶の香りやアロマの香りのお灸もあったりします。
急に寒くなってきて、お腹や足が冷えてきたので、
今日は私もいろんなお灸をしました。
少し痛みも出ていたのですが、温まるとすーっと楽になりました。
ふしぎふしぎ。
自分でできるというのもいいですよね。
これから寒くなりますし、
ぜひ皆様もお灸を暮らしの中に取り入れてみてくださいね。