Author Archives: noriko

ようやくお盆休み。

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皆さま、ご無沙汰いたしました。
学校の前期がようやく終わり、短いお休みです。

お盆なので、母方の里に行って参りました。
昔、母が通った学校や、私が小さい頃遊んだ河、お宮さんなどがあります。
いつも来る度、心の故郷だなと感じます。

今日は、自家製の椎茸を甘辛く煮たのが入ったちらし寿司と、自家製のお豆の炊いたのと、山?でとれた柔らかーいミョウガの入ったお吸い物と、畑でとれた賀茂なすの田楽?と、自家製の梅ジュースと、、  採れたてお野菜の恵み一杯のご飯を戴き、お腹もこの上なく幸せで満たされました。

この地域は、京都の山深い盆地の気候で、夏は暑く、冬は雪深く、特に農家の方たちはなかなか大変ですが、この気候だからこその美味しいお野菜、お米、霧のかかる美しい景色があります。

いつまでもこの故郷が守られていくことを願っています。。

八月末から9月始めまで少しだけ鎌倉に帰ります。
わずかですが、気功レッスンいたしますので、よろしければ、気功ページをご参照くださいませ。

 

森の京都、海の京都。

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前回、雨の降らない梅雨、と題していたのが信じられないような、凄い雨が今日は降っていました。叩きつけるような振り方で、一時期、電波も届かなくなりました。京都の山奥ですが、ついこないだまでは猛暑、そして今度はこの豪雨。なかなか厳しい天気です。
でもこの厳しさのおかげで、他では見られないような力強い自然が見られたり、美味しい京野菜が食べられたり、良いこともいろいろです。
この地域は、その豊かな自然のために、昨年、京都丹波高原国定公園にも指定されたそうです。森の京都としてのPRも始まりました。

そして、もう少し北の京丹後もまた自然の美しいところです。こちらは、海の京都。日本海を臨み、天の橋立や伊根町の趣のある景色も有名です。
私も大好きなところで、天の橋立や、元伊勢神社、真名井神社などにも度々訪れています。

その京丹後に、先日、歌舞伎の坂東玉三郎さんがいらっしゃり、美しい舞を披露されました。踊る前の口上では、20分ほどお話をされ、京丹後の美しい自然、そこで守り継がれている絹織物のことなどについて熱く語って下さいました。

そして、その玉三郎さんが京丹後にこられるきっかけとなったのは、ある老舗のお店の創業者の方の熱心なお誘いだったことも語られましたが、偶然にも、その女性が、京丹後に安野光雅氏の美術館を作られたニュースを見たばかりでしたので、驚きました。京丹後の自然の中から美味しい和菓子などを作り出し、そこで得たお金で、京丹後に素晴らしい文化を残こす、、 思ってもなかなかできないことかと思いますが、本当に実現されているのが凄いと思いました。京都の自然と文化を愛してやまない気持ちが、その方を突き動かしているのでしょう。

私も京都を愛する一人として、ささやかでもいつか何かを残せたらと思います。
(もちろん鎌倉へのLOVEもたくさん心にあります♪)

 

 

雨の降らない梅雨

今年は、梅雨に入っても、青空と強い日差しが続いていますね。
ここ京都もまるで夏のようなお天気です。

そんな中、清水寺近くの霊源院というお寺に先週いって参りました。
紫陽花のように見えますが、これは甘茶(あまちゃ)のお花。
額紫陽花の変種だそうです。

この甘茶は、葉を乾燥させて煮出すと、甘みのあるお茶になります。
そのためにこの名前がつきました。抗アレルギー作用などもあるらしく、
健康茶として有名です。
でも飲んだのは今回が初めてでした。

少々苦みもありますが、一緒に出された塩芳軒さんの生姜のお菓子と一緒に戴くと、とても美味しくいただけました。

そういえば、お釈迦様のお誕生日を祝う花祭りでもこの甘茶が用いられますよね。こんなお味だったんですね。

先週ちょうど見頃だったためか、普段は静かなお寺が、凄い人混みになっていましたが、久しぶりに京都らしい風情をひととき味わうことができました。

今週くらいから、そろそろ京都の各地で紫陽花の花が見頃になっているようです。そう想いながら、今年は忙しくて、、しばらくお預けになりそうです。

ではまた。。

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気功の関西大会

先日の日曜日、猛暑の中片道二時間、大阪まで 導引養生功の関西大会に行って参りました。

ここ3年参加させて頂いています。
横浜の全国大会よりも規模は小さいですが、
皆様の和気藹々とした雰囲気の中、養生功を楽しみながら表演したり
見学したりできる、とてもいい大会です。

今回も私は2曲のみの参加でしたが、
様々な表演をたっぷり拝見できて、またたくさんの先生方にお目にかかれたり
とても有意義な一日でした。

普段はあまり見られない扇や刀、棒などを使った気功の表演も見事でしたが、
シルバーの70才以上の皆様の表演も素晴らしく、導引養生功などの気功を
続けて、こうしていつまでも生き生きと過ごしていけたら幸せだなと思いました。

来年も5月に行われます。関西の近くにお住まいの方、
機会ありましたら、ぜひ一度見学にいらしてください。

帰りに京都駅で、このポスター(下の写真)をみつけ、
岩合さんの写真展に立ち寄りました。

「ねこの京都」。

舞妓さんと遊ぶ子猫や、紅葉の中にたたずむ美しい黒猫や、、
まさに京都ならではの はんなりとした猫の世界に引き込まれましたが、
特に、美山という茅葺きの里(うちの近く。京都の北の方です)に住む、
お爺さんと「義経」という猫の二人の様子に、胸がきゅんとなりました。
6月4日まで開催だそうです。

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初夏の京都と鎌倉

ご無沙汰しました。
あっという間に、夏のような毎日ですね。
ここ京都でも、連日32度、31度と干上がりそうで、
今日は、河の中で鹿が水浴びをしていました。

少し前のことをざっと振り返って書いてみたいと思います。

5月初めに、京都の神社とお寺を巡りました。
気功文化研究所の主催です。

下の一番初めの写真は玄武神社。玄武とはご存じの方も多いかと思いますが、
中国の四神の1つ。脚の長い亀に蛇が巻き付いた姿で描かれることが多いそうで、
この玄武神社にも亀の姿の像が祭られていました。
北を守る神とされており、確かに京都の碁盤の目の北の入り口を守る場所にこの神社があります。

また近くには大徳寺があり、その広い境内を散策して、黄梅院、瑞峰院、大仙院などに参りました。

新緑の中に、色とりどりの牡丹が咲き乱れる黄梅院は特に美しく、時を忘れてしまうようでした。副住職様が立ち止まってお話をしてくださいました。

最後に、今宮神社にも参りました。こちらはさほど有名ではないかもしれませんが、今パワースポットとしても注目を集めているとか。
実際にその場に身を置いてみると、新緑の清々しさのせいかもしれませんが、とても浄化されたような気持ちになりました。近江の日吉神社の神様ほか、多くの神様が祭られているので、そのお力なのかもしれません。またここは、周りより若干高い土地になっていて、それもここの気が周りと違う要因かもしれません。
先日ブラタモリで、碁盤の目の京都市内が普段生活する”この世”で、そこから一段高くなった清水寺は、”あの世”の入り口になっている、、というような話をしていましたが、今宮神社は、碁盤の目の北側で同じような役割を果たしているのかもしれないと思いました。(勝手な妄想ですが。。)

今宮神社を出たところに、あぶり餅やさんがあります。初めて食べてその美味しさにも大満足。この近くにいらした方は、ぜひお立寄りになってみてください。

 

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その後、連休に用事があって、ほんの短期間でしたが、鎌倉に参りました。

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気功の練習会も一日だけあって、由比ヶ浜のくるくるさんで、
初夏の草花に囲まれながら、皆様と気持ちよくレッスンをしました。

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そしてなんと早くも夏の風物詩、赤潮と夜光虫に遭遇しました。
去年も見ましたが、今回のは特別すごかったです。
真っ暗な夜の海に、青い龍たちが次々現れて走り回っているようでした。

その後トンボ帰りで京都にもどり、また忙しい日々でしたが、
半日だけ時間が空き、その日がちょうど葵祭りでしたので、
思い切っていって参りました。
ほんとに短い時間でしたが、古都の雅に触れることができました。

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続 初夏の便り 

 

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初夏の便りの続きです。

昨日は見事な五月晴れに誘われて、
京都の反対側、南の城南宮へいって参りました。
ここは、花好きだった祖母が昔連れて行ってくれたところ。
ちょうどその時のように、新緑の中に、華やかにツツジや藤などが咲き乱れていました。

そうだった、ここを一緒に歩いたんだ、、と思い出し、
また心が浮き立つかな、、と思いきや、

逆に、優しく愛らしかった祖母の面影が次々胸に浮かび、
たまらなくなって、早々に園を後にしてしまいました。

年を重ねていくと、花が余計愛おしくなってしまうというのが
よくわかる気がします。

今日もまた たわいの無いことを書いてしまいました(^^;

今日は美しい夕日と三日月も見ることができました。

ではまた。。

初夏を迎えました

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こちら京都の山里も初夏を迎えました。水色の空、新緑、そしてピンクの花たち、、鮮やかな色に心が洗われるようです。

一番上の写真は、近くの公園。八重桜がちょうど満開を迎えていました。
2番目以降の写真は、さらに北に電車でいった綾部というところにある、ミヤマツツジで有名なお寺です。

地元のニュースで知って慌てて行ってきたのですが、まさに秘密の花園でした。

お寺の近くに池があり、そこに緑とツツジのピンクが映り込んでいます。
お寺に着いて、小さなお地蔵様たちに挨拶をしながら、ツツジの咲き乱れる小道を歩いていくと、最後、山の頂きで、優しいお顔をした仏様が待っていて下さいました。

お地蔵様を見守るように立っていた大きな椿の樹もありました。
仏様のすぐ後ろには、まるで後光のように白い山桜の花が咲き乱れていました。

しばらくたたずんで、そしてしゃがみ込んで、暖かな光と緑とピンク、鳥の鳴き声に包まれました。

ふっと心に浮かんだこともありました。

うまく言葉にできませんが、ここは聖地なんだな。。と思いました。

いつかまた、訪れてみたいと思います。

ある先生が紹介してくださった、「聖なる場所」という本にこういうくだりがありました。
「…….古い木立の中に歩み入ると、それらの木々の経験と智慧で、知りたいと思うことを何でも見いだしうる。。」

山里の桜

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先日の京都市内の華やかな桜とは異なり、今日は近くの山里に咲く桜をご紹介いたします。

学校に行く途中に見える桜たちを写真におさめたくて、一昨日、がんばって
片道一時間半あまり、自転車をこいで行きました。

河に映る老木の桜や、田んぼの向こうに咲く桜は、
素朴だけれど、特別な美しさと存在感をもっています。
樹の性格や気持ちが、なんとなーく伝わってくる様な感じもします。

今年もまた会えたという嬉しさと、いつまでこの景色がつづいていくのかな、、
という若干の不安で、余計に樹へのいとおしさがわいてきます。

最後の写真は、電車から見た保津峡辺りの風景です。
山陰線に乗るときの私の一番の楽しみです。
川縁を桃色の桜が彩っていました。

昔はここを蒸気機関車が通っていました。(って年がばれますが。。笑)
その頃は、ゆっくりゆっくり走って、線路際の草花も眺められたし、
各駅停車で、美しい保津峡を満喫することができました。
(すごい時間かかって大変でしたが。。)

今日は、京都の山里の春の景色をお届けいたしました。

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急に温かくなり、各地で桜が咲き始めましたね。
ここ京都でも、数日前まで蕾だった桜が一斉に満開を迎えています。

上の2つの写真は、渉成園という、東本願寺の別邸にある庭園です。
真っ先に見頃を迎えました。数日前です。

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下の写真は、御所の近衛邸跡の桜と、本満寺の桜です。
どちらも枝垂れ桜が見事ですね。。

これは昨日4月4日のことでした。

お参りに京都市内のあるお寺を訪れたところ、すぐ近くで、思いがけず満開になっていて、慌てて撮りました。

ここまで見事に咲くと、神々しくて、圧倒されます。

昨年もちょうど法事のときに、満開を迎えていて、
感動しながら見上げたことを覚えています。

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私が住んでいるところは、もっと北の山里ですので、
今はまだ桜たちは蕾のままですが、
ぷっくりと膨らんで濃いピンク色になっているものもありますので、
そろそろ咲き始めると思います。

京都の町中の華やかさとは違い、山の緑を背景に咲く清楚な姿は、
これもまた心が奪われるような美しさです。

なかなか写真には収めにくいのですが、今度撮れましたら
またアップさせていただきますね。

天への門?

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天への門? いきなり何?と思われたかもしれませんね。

頭のてっぺんには、天に続く門があると、昔の中国の人は思っていたようです。

その名前は天門。位置としては、百会という説が多いようですが、その1.5寸前の前頂を小天門といったり、顖会というツボも天門としている本もありました。
上の図をご参照ください。
(経絡図と人形、中国から連れて帰りました。)

(百会は両耳の上の端を結ぶ線と正中線が交わる所、赤ちゃんの頭でまだ柔らかい、解剖学的にいうと大泉門に当たるところが顖会です。)

これらのツボを通して、天の気が出入りして、天と繋がっている、だから天門。

ほんとかなーと思う方も多いでしょう。
私もはっきりしたことは申し上げられませんが、確かに気功や呼吸法などをしていると、百会や前頂、顖会のあたりがむずむずしてくることがあります。その近くの通天というツボも同じくです。(このツボも、”天と通じる”ですね)

そして実際、中国の気功の本には、この顖会穴や、百会、通天などを通して、天の気を取り込むとか、気を出し入れするといったことが書いてあります。

一方、地の気を取り込んだり、大地に気を流すときに使われる主なツボは・・・?
それは湧泉。足裏の上から1/3くらいの一番くぼむところ。

人の体は天と地の間にありながら、天の気と地の気が行き来する通り道にもなっている、ということです。まさに天地人。

そういえば湧泉ツボも、春が近づくころ足を地面に付けていると、地面から熱いようなジンジンするようなエネルギーが、湧泉を伝ってぐんぐん入ってくるのを感じることがあります。
皆様はいかがでしょうか。。

もともとそういう気の流れに、昔の人はとても敏感だったのかもしれません。
私たち現代の人間も、忙しい日常を少し離れ、心を静めると、その流れを感じることができるのではないかと思っています。

前々回の大同のブログにも記しました、私が習ったアメリカのエネルギーヒーリングでも、やはり、この百会と湧泉を使っていました。もちろんツボの名前は使っていませんでしたが、頭のてっぺんから天のエネルギーを入れて、足の裏から大地のエネルギーを少し取込み、それを体に流していく、、と教わりました。

顖会穴のある大泉門は、赤ちゃんが生まれたときは、骨がまだくっついてなくて穴が空いた状態になっていて、2−3才頃までに閉じる、と言われています。
赤ちゃんはまだ、生まれる前のことを覚えていたり、不思議な力を持っているとも言われ、でも成長につれ言語など後天的な知識がついてそれで外界とコミュニケーションをとれるようになると、その先天的な力が失われていく、という説があります。
これはまさに、生まれたての子供は、天とのコミュニケーションを簡単にとれているけど、その後、大泉門が閉じていくとともに、天とつながりにくくなり、代わりにこの世とのつながりを強めていく、とも言い換えることができそうです。
この流れを逆回しして、後天的に活性化させる脳を鎮め、”無心”になり、先天的な能力を呼び起こして、天や自然、宇宙とのつながりを取り戻そうとするのが、丹道であり、道教の中心にある考えであり、気功の根本なのではと思います。

今回中国で研修を受けているとき、この後天の意識と先天の意識の話が何度も出てきました。
そして、後天の意識を鎮めた”無心”の状態についても、いろいろな意見が出されました。ユング心理学の研究者の方も参加されていて、ユングの言う”集合的無意識”とは少し違うが、似ている、、といった考えも示されました。

ユングは、実際タオイズムにかなり影響をうけていたそうですし、このあたりのことも考えていくと大変深くて面白そうです。

今日もまとまらないままに、妄想を繰り広げてしまいました。

京都でもようやく桜が咲き始めました。
次回は美しい桜の写真をアップさせていただきますね。