昨夜にまして、美しい満月です。
今年一番大きく明るい Super Moon.
東の山から登る姿、神々しい輝きにみとれました。
Monthly Archives: 9月 2015
中秋の名月
京の秋分
皆様はシルバーウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか。
私はずっと京都で過ごしていました。
秋の美しい空に、真夏のような太陽が輝く毎日でした。
下の夕焼けは一昨日の晩です。
この夜は、思いがけず、家から花火が見えました。
去りゆく夏を惜しむかのようでした。
そして翌日の秋分の日、
刈り取り前の黄金色の田園風景を車窓から見ながら、
京都市内へ墓参りに行きました。
お参りと勉強会終わり、お寺の境内を歩くと、
秋を告げる桃色の藤袴の花が咲いていました。
この花は、実は現在準絶滅危惧種になっているそうで、
お香の松栄堂さんが保護育成をされており、
その株の一つが境内の美術館の前に置かれていたのでした。
美術館の中の華麗な琳派の絵とは異なり、
ほんとうに楚々としたお花ですが、
ほのかな甘い香りがして、可憐な姿にすっかり心奪われてしまいました。
松栄堂さんは、藤袴という名のお香も出していらっしゃるそうです。
きっとこのお花のような優しい香りがするのでしょうね。。
そういえば、お寺の床の間にも、光悦の秋の書の横に この藤袴が活けられていました。
聞けば、ご住職の奥様が、お庭で丹精込めて栽培されているとか。
これは栽培種で、原種はなかなかうまく育ってくれないのです。。とおっしゃっていました。
いにしえの京の人たちも愛したであろう、この可憐な姿とやさしい香りを
大切にはぐくみ、なんとか受け継ごうとしていらっしゃる京都の人たち。
こうした人たちによって、京都の文化が守られてきているのですね。。
余談ですが、先日、下鴨神社の特別拝観にも少し立ち寄らせて頂きました。
いつもは姿の見えない、本殿も間近に見ることができ、
また神に捧げるお供物を作る大炊殿、御薬酒に使われる薬草やカリンなどを育てている葵の庭など、拝見することができました。
その日も清々しい青空が広がり、
婚礼の儀式に向かう白無垢の花嫁さんの姿もありました。
(私事ですが、自分の親もここで式を挙げさせて頂いたそうで、
こんな姿だったのかしら、、とふと遠い昔の日を想いました。)
秋分の日が開けた今日は、
がらっとお天気が変わり、朝から雨。。
天に住まう亡き人たちとの挨拶の時が終わり、
季節が移ったのだな、、しみじみ感じました。
隣町の母の里から、親戚が、
刈り取りを終えたばかりお米を、手作りのおはぎとともに届けてくれ、
秋の実りを美味しく頂きました。
京の秋はこれから、どんどん深まっていくことでしょう。
(今日も たわいないお話で失礼いたしました。)
半月の輝き
京の北の果て
社会の動きに心がざわつく今日このごろですが、
思い切って、京都の北の端までいってきました。
夜明けとともに天橋立を渡って、元伊勢籠神社、真名井神社、そして笠松公園へ。
3年前に、遠く鎌倉から来て、一人たどったルートです。
京都に越してずっとこの地に挨拶に行きたいと思っていたのが、やっと叶いました。
元伊勢神社は、神様が伊勢神社に移られる前に、
そして真名井神社は、さらにその前に神様がいらしたというところ。
この特別な場所に、今回は、鎌倉の知人たち一行と共にに訪れ、
一緒に祝詞を唱え、祈りを捧げました。
この国を作られたという神様は、
今の日本をどう眺めていらっしゃるのでしょうか。
何が正しいかわかりにくい現代ですが、一人一人が、
心を澄ませて、耳をすませて、本当に正直に選択を続けていくことが大切なのではと思いました。
山道には、金木犀やイチジクなど、秋の香りが満ちていました。
新月の日
虹が昇りました☆
今日 虹を見た方はいらっしゃいますか?
今日、9月9日も大雨が続く重苦しい一日でした。
このまま重陽の日が終わるのか、、と窓を憂鬱な気分で眺めていました。
でも夕方になると天気は一変! まだ厚い雲は残るものの、
数日ぶりに、清らかな太陽の光が差し込んできました。
そして湿気を帯びた空気の中に、新鮮な息吹が吹き込み、
この感じはきっと!… と思いつつ、しばらく待っていましたら
東の空に小さな虹の赤ちゃんを発見!
一瞬見失ってしまうほど、それはかすかで弱々しかったのに、
瞬く間に、ぐいぐいと伸び、輝きと鮮やかさを増し、
そしてなんとダブルレインボーとなって、大きく空に架かりました。
携帯しか無くて、とてもその姿は撮しきれなかったけど、
あの神々しい光、力強く駆け上っていく様は、今までみたことのない、
すごいものでした。
虹の輪から、光のシャワーが降り注がれているようでした。
そしてふと振り返ると西の空はゴールドに輝いていました。
これをみて、超越的なものを感じない方が難しいかもしれません。
実は私、食あたりで40度の高熱を出し、この4日間寝込んでいました。
当然身体の中の全てが浄化され、かつ強制的断食状態だったわけですが、
その間、ずっと外では大雨が降っていました。
外も浄化なのね。。。と眺めていましたが、
やっと起き出した今日の夕方、ちょうど雨があがり、光が差し、
この景色をみました。
さらに、この週末は新月。
そして自分にとっても大切な日。
何かが浄化され、何かがスタートする時なのかもしれません。
今日は自分のことを書いてしまい、恐縮ですが、
とにかく素晴らしかった虹、ご報告させていただきました。